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フェイスブック上場で全ての個人投資家が不利を被る

去年から散々噂されていたフェイスブック(Facebook)が、ようやく本当に上場申請したようだ。しかしこのことは、我々個人投資家にとっては悪夢以外の何者でもない。

フェイスブックの現在の利益を、予想される時価総額(700~1000億ドル)で除せば、PERはおよそ100倍になるそうだ。これは、バブル以外の何者でもないだろう。何せ過去100年間で見ると、アメリカ株式市場の平均PERは14~16倍程度に過ぎないのだから。

直接フェイスブックの株を買う馬鹿以外は無関係だろ?と暢気に思ってはいけない。もしメジャーな株価指数、特にS&P500指数に同社が採用されれば、全ての時価総額加重ファンド・ETFが、自動的にバブル真っ盛りのフェイスブック株を保有せざるを得なくなる。いや、アクティブファンドであっても、指数と極端に異なるポートフォリオを組むことは無いので、投資信託やETFを保有するほぼ全ての投資家が、間接的にフェイスブックの株式を保有させられるのだ。そして「ハシゴが外れた」時に、投資家は大きな損害を被るのだ。

まあITバブルの教訓もあるし、そもそも上場後間もない企業をS&P500指数に採用することは無いはずである。しかし、時価総額で言えばシティバンクやマクドナルドに匹敵する規模になりそうな巨大企業の存在を、S&P社は無視できるだろうか?それに、世間の大企業のほとんどがフェイスブックの反映を望んでいる(※1)ので、主要な株価指数に採用すべきだ!という圧力が出てくる可能性は、十分にあるだろう。

例えば米国ヤフーは、1996年4月に株式上場し、3年半後の99年12月にS&P500指数に採用されるというスピード出世だった。フェイスブックは、これを上回る早さで採用される可能性もあるだろう。ちなみにS&P500採用時のヤフーのPERは約400倍で、ITバブル崩壊後には、株価がピーク時のマイナス97%まで暴落している。

ところで、インデックスファンドやETFの運用会社はというと、フェイスブックがどうなろうとも、自らの懐はほとんど痛まない。一時的に時価総額が上昇~下落するだけで、均せば彼らの受け取る手数料(信託報酬)はほぼ一定だからだ。そして、フェイスブックのIPOに関わる金融機関や、彼らから優先的にIPOを割り当てて貰える富裕投資家は、バブルが崩壊する前に売り抜けて利ざやを稼げる訳だ。

そして損をするのが、我々個人投資家である。IPO後のPER100倍以上で買いにいく無知な個人投資家は自業自得だが、インデックス投資を行うリテラシーの高い投資家でさえも、上記の理由でフェイスブックバブルの損害を被る可能性があるのだ。

我々個人投資家は、フェイスブックのような虚業会社(※2)と、それに群がる魑魅魍魎たる金融屋共の餌食となるのだ。そして世のファンド・ETFが時価総額加重で運営され続ける限り、このような被害は無くならない。

フェイスブックの上場は、我々個人投資家にとって、迷惑以外の何者でもないのだ。ジェレミー・シーゲルの名言「大型ハイテク銘柄はポンカス」が、これほど当てはまる企業は他にあるまい。フェイスブックに不祥事(個人情報の無断売却の証拠が出るとか)が発覚して、上場が認められないことが、個人投資家にとってベストの成行だといえるだろう。

しかし実は、インデックス投資家がバブルの被害を避ける方法もあるのだが・・・長くなるので次回に⇒フェイスブックバブルを避ける方法


※1;世の大企業はすべからく、詳細な個人情報を欲しがっているので、それを持つフェイスブックに群がるのだ。
※2;フェイスブックの価値の源泉は、大量に持つ実名の個人情報だけであり、彼ら自身は何ら新しい技術・価値を生み出していないのだ。ライブドア以上の虚業と言っても過言では無いだろう。
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テーマ : 明確な投資理論

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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