マクドナルドがKXIに入らない理由

インデックス投資のプラスアルファを目指す「シーゲル派」には、御用達となるETFがある。その名を聞けば無く子シーゲル派投資家が黙る「KXI(生活必需品セクターETF)」である。某掲示板のシーゲル派スレを見れば分かるが、彼らにとってはKXIは、ポートフォリオにおける不動のエース的存在となっている。

筆者もシーゲルの主張に概ね賛成しているし、KXIもお奨め出来るETFだとは思う。しかし2点ほど、KXIに対して不満を持っている。タバコセクターが多すぎることと、マクドナルド(MCD)が入っていないことだ。
マクドナルドの株価や売上高比率など

前者に関しては、筆者が嫌煙家である故のバイアスもある。しかし、タバコ企業が大量に入っているのなら、世界最大の外食チェーンであるマクドだって、十分に「生活必需品」だと言えるだろ?という疑問は拭いきれないでいた。

ところが最近、この疑問がようやく解けた気がする。KXIというのは「生活必需品」であると同時に「安定成長銘柄(ディフェンシブ銘柄)」でもある訳だ。特にシーゲルの見解からは、KXIは「如何なる経済情勢下でも安定してコツコツ利益を積み上げる企業」という理屈であるから、完全にディフェンシブ銘柄という定義なのだ。

であるなら、マクドナルドは完全に対象外といえる。マクドは完全なグロース株なのだ。マクドとKXIやその主要銘柄をチャートで比較してみると、その事がよく分かる。

更にもう一つ、グロース株である証拠データがある。シーゲル青本の158ページ、ニフティフィフティの一覧に、1972〜2001年のEPS成長率がある。マクドのEPS成長率は16.08%と、50銘柄中トップなのだ!但し当時のPERも71倍と4番目に高く、故にトータルリターンでコカコーラやP&Gやタバコ企業に逆転されている。

つまりマクドナルドは、世界中で国民生活に浸透している点では「生活必需品」に限りなく近いが、ディフェンシブ銘柄ではなく、完全にグロース株なのだ。ブラックロックが今後、マクドをKXIに導入するか否かは分からないが、少なくともシーゲル派からみれば(ディフェンシブ銘柄ではない故に)歓迎することでは無いのかもしれない。必要だと思えば、KXIとは別にMCDを買い足せば良いだけだしね。

テーマ : ETF

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
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