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日本国債はバブル

日本国債が異様に買われている。10年債の利回りはとうとう1.2%を割り込み1.147%まで進行している。4月には1.4%近くあったので、この3ヶ月で一気に国債に買いが集まっていることになる。

さすがに各種雑誌などで「国債のプチバブル」という話が出始めている。筆者のような日本悲観論者に言わせれば、この現象ははっきりとした国債バブルだ。対GDP比で先進国中ダントツ最悪の借金大国で、ついこの間のサミットでも「財政赤字半減目標(但し日本は除く)」というとっても恥ずかしい扱いを受けた、そんな国の国債の利回りが1.1%台というほぼゼロに等しい利回りになっているにも関わらず、それを喜々として機関投資家が買い集めているというのだから、これをバブルと呼ばずして何というのだ。

普通、破綻リスクの高い債券=ジャンク債は利回りが高くなるはずだが(サブプライム債券など)、将来的に見れば相当ヤバいはずの日本国債は利回り1.1%・・・明らかにおかしすぎる現象だ。ハイリスク・ローリターンというのだから、日本国債はジャンク債をも下回る最低最悪の金融商品だといえるだろう。

少なくとも、将来に備えて海外資産へ投資しようとしている賢明な人は、こんなジャンク債にも満たないものを買ってはいけない!インデックス投資でも、4資産への分散投資などといって日本国債へも投資する事を薦める輩が多いが、これは明らかな間違いである。現在のような超低金利下で国債を買うなど愚の骨頂!こんな時代の安全資産は、利息固定で流動性に乏しい個人向け国債など不要、融通の利く銀行預金で十分です。

財務省の中には、海外にも国債を買ってもらおうなどと画策している連中も居るようだが、こんなジャンク債以下の商品を誰が買うというのだろうか?ましてや海外投資家には為替リスクもあるのだから、昨今のような円高期に買ってくれる相手など皆無だろう。

それよりも先物市場でヘッジファンドなどから空売りの総攻撃を喰らう可能性の方がまだ高いのでは?確かにギリシャやかつてのアジア通貨危機などと違い、日本は債券市場の厚み・桁が違いすぎるから、さしものヘッジファンドもそう簡単には攻略できないだろうけど、その動きに合わせて国内の機関投資家が逃げ出したら・・・原油バブル崩壊時のように一気に大暴落がくるかも知れない。

いずれにせよ、善良な投資家を目指したいなら、現在の日本国債など絶対に買ってはいけません。
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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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