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人民元建て預金の罠

HSBC香港銀行が、日本国内で人民元建て預金を行うそうだ。ネットや新聞各紙にプレスリリース記事が出ているので、相当本格的なプロモーションをしているといえますね。

国内での人民元建て預金は、中国銀行の日本支店に続き2行目となる(⇒人民元預金の有効性とリスク)。同預金の2.25%という利息(1年定期預金の場合)は、国内の円預金に比べればはるかに高いことが魅力です。また人民元の切り上げ観測が高まっており、為替差益を狙えるということで、かなりの人気を集める思われます。

但し、これらの人民元建て預金に関しては、少し注意が必要です。為替差益が見込めるといっても、あくまで長期的な話です。今回予想される人民元の切り上げ幅は精々5%以下ですし、中国は当面の間、事実上のドルペッグ政策を続けます。そのため今後3年くらいは、現在よりも為替レートが円高に振れる可能性は十分あると予想され、切り上げによる一時的な為替差益や2%程度の金利など、急激な円高で消し飛ぶ危険性は否定できません。

無論、5年以上の長期で見れば人民元は日本円に対して間違いなく高くなり、為替差益が得られると思われます。しかしその頃までには、中国も利上げされて金利は更に高くなっている可能性が高く、わざわざ金利が底と思われる現在、低金利で固定される定期預金に入るのは得策とは言えません。

また今回のHSBCでは、1千万円以上の預入金という厳しい条件が設定されています。正直、そこまでまとまったお金があるのなら、人民元切り上げの恩恵プラスより高い利回りが期待できる中国株投資と、円建ての預金とに分散投資した方が有効と思います。

金融商品に限りませんが、どんなサービスや商品も登場したての頃よりも、ライバル会社が数多く参入して競争が激しくなってからの方が、サービスの質は良くなっていきます。さらに多くの銀行が参入すれば、1千万円以上という条件も緩和され、より手軽に人民元預金が出来るようになるはずです。

要するに、現在の人民元建て預金に手を出すのは時期尚早ってことです。
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テーマ : 投資に役立つ最新経済ニュース

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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