低リスクな株式の方が高利回り!?
最近、各所で「低リスク(ボラティリティが低い)の株式の方がパフォーマンスが良い」という記述をよく見かけていた。自分は、データの裏付けが無い情報は鵜呑みにしない事を信条としているので、この手の話は聞き流していたのだが、今回、具体的なデータが判明したので紹介しておく。出所は当サイトでも何度か紹介しているorzさんのBlog、出典元は米国のSeeking Alphaというサイト。
※各パーセンテージが年率リターンで、()内の数値はリスク。
※S&P500低ボラETF=PowerShares S&P 500 Low Volatility ETF【SPLV】
比較対象がS&P500で、しかも20年間のデータだから、統計の母数として十分だ。年率2%のアウトパフォームで、しかもリスクは3%以上低いってんだから、かなり驚きだ。ファンダメンタルインデックスの米国大型株も、S&P500を年率2%上回っているが、リスクは0.2%低いだけだから、この低ボラティリティETFの方が優秀って事になる・・・マジかよ!ファンダインデが負けてる投資法があるのか?(;゚Д゚)
但し、ポートフォリオが公益事業と生活必需品の2セクターに偏っているようなので、手放して喜べるとも言えないかも。シーゲル赤本によると、1957~2003年のセクター別リターンで、公益事業は下から2番目(S&P500を1.33%下回る)という結果だから、実は足を引っ張ってる可能性も否定できない(´・ω・`)。
・関連:世界の業種別株式利回りとリスク
それに過去20年と言えば、米国株でリスクが高い業種=金融とITが散々な成績と化していた訳で、これらのウエイトが低い事が、好成績の原動力だったとも考えられる。即ち、ファンダメンタルインデックスのように、世界的に全く同じ傾向が現れるのかどうかは、各国のデータを見てみない限り分からない。
おそらく世界的にも『低リスク=高パフォーマンス』は成立するだろうと推測できるが、本当に有力な投資手段と断言できるかは、もう少し他の国の長期データも集まってから判断しようと思う。
※各パーセンテージが年率リターンで、()内の数値はリスク。
※S&P500低ボラETF=PowerShares S&P 500 Low Volatility ETF【SPLV】
S&P500低ボラETF | 普通のS&P500 | |
1年リターン | 9.89% | 1.14% |
5年リターン | 3.34%(12.69%) | -1.18%(18.32%) |
10年リターン | 6.81%(10.73%) | 2.82%(15.75%) |
20年リターン | 9.64%(11.47%) | 7.64%(15.08%) |
比較対象がS&P500で、しかも20年間のデータだから、統計の母数として十分だ。年率2%のアウトパフォームで、しかもリスクは3%以上低いってんだから、かなり驚きだ。ファンダメンタルインデックスの米国大型株も、S&P500を年率2%上回っているが、リスクは0.2%低いだけだから、この低ボラティリティETFの方が優秀って事になる・・・マジかよ!ファンダインデが負けてる投資法があるのか?(;゚Д゚)
但し、ポートフォリオが公益事業と生活必需品の2セクターに偏っているようなので、手放して喜べるとも言えないかも。シーゲル赤本によると、1957~2003年のセクター別リターンで、公益事業は下から2番目(S&P500を1.33%下回る)という結果だから、実は足を引っ張ってる可能性も否定できない(´・ω・`)。
・関連:世界の業種別株式利回りとリスク
それに過去20年と言えば、米国株でリスクが高い業種=金融とITが散々な成績と化していた訳で、これらのウエイトが低い事が、好成績の原動力だったとも考えられる。即ち、ファンダメンタルインデックスのように、世界的に全く同じ傾向が現れるのかどうかは、各国のデータを見てみない限り分からない。
おそらく世界的にも『低リスク=高パフォーマンス』は成立するだろうと推測できるが、本当に有力な投資手段と断言できるかは、もう少し他の国の長期データも集まってから判断しようと思う。
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テーマ : 明確な投資理論