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低リスクな株式の方が高利回り!?

最近、各所で「低リスク(ボラティリティが低い)の株式の方がパフォーマンスが良い」という記述をよく見かけていた。自分は、データの裏付けが無い情報は鵜呑みにしない事を信条としているので、この手の話は聞き流していたのだが、今回、具体的なデータが判明したので紹介しておく。出所は当サイトでも何度か紹介しているorzさんのBlog、出典元は米国のSeeking Alphaというサイト。
※各パーセンテージが年率リターンで、()内の数値はリスク。
※S&P500低ボラETF=PowerShares S&P 500 Low Volatility ETF【SPLV

 S&P500低ボラETF普通のS&P500
1年リターン9.89%1.14%
5年リターン3.34%(12.69%)-1.18%(18.32%)
10年リターン6.81%(10.73%)2.82%(15.75%)
20年リターン9.64%(11.47%)7.64%(15.08%)


比較対象がS&P500で、しかも20年間のデータだから、統計の母数として十分だ。年率2%のアウトパフォームで、しかもリスクは3%以上低いってんだから、かなり驚きだ。ファンダメンタルインデックスの米国大型株も、S&P500を年率2%上回っているが、リスクは0.2%低いだけだから、この低ボラティリティETFの方が優秀って事になる・・・マジかよ!ファンダインデが負けてる投資法があるのか?(;゚Д゚)

但し、ポートフォリオが公益事業と生活必需品の2セクターに偏っているようなので、手放して喜べるとも言えないかも。シーゲル赤本によると、1957~2003年のセクター別リターンで、公益事業は下から2番目(S&P500を1.33%下回る)という結果だから、実は足を引っ張ってる可能性も否定できない(´・ω・`)。

・関連:世界の業種別株式利回りとリスク

それに過去20年と言えば、米国株でリスクが高い業種=金融とITが散々な成績と化していた訳で、これらのウエイトが低い事が、好成績の原動力だったとも考えられる。即ち、ファンダメンタルインデックスのように、世界的に全く同じ傾向が現れるのかどうかは、各国のデータを見てみない限り分からない。

おそらく世界的にも『低リスク=高パフォーマンス』は成立するだろうと推測できるが、本当に有力な投資手段と断言できるかは、もう少し他の国の長期データも集まってから判断しようと思う。
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テーマ : 明確な投資理論

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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