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レセプト債という仕組み自体は悪ではない!

先日、医療費の診療報酬を原資とした債券「レセプト債」を発行していたメディカル社とかいう会社が経営破綻し、投資家が回収不能に陥りそうだというニュースが話題になった。診療報酬請求権を債券化するという手法は、2013年に詐欺事件で話題になったMRIインターナショナルでも使われていた手法だ。

しかし、詐欺会社が続出したからといって、この「○○を債券化する」というスキーム自体が悪徳だというわけではない。公的医療保険が無力なアメリカでは、民間の保険会社が健康保険の大半なので、病院側としては患者の医療費を回収する(会社毎に個別請求~保険金を認めさせる)作業は極めて面倒で邪魔な作業になる。よって、債権回収会社に売り飛ばす方が合理的な選択だ。

現代社会では、米や野菜は農家、牛乳は畜産家、魚は漁師・・・といったように、経済活動をそれぞれの専門家が分業する事によって、生産性を上げて経済発展を加速させてきた訳だ。金融システムとて、経済活動の分業化の一部になりえるのだ(というか、より向いている分野だ)。保険会社が企業の様々なリスクを請け負うように、債権回収会社が病院の医療費回収を請け負っても良いはずだ。

金融システムが高度化すれば、世の中のあらゆるリスクを債券化して、マーケットを通じて合理的にヘッジできるようになるはずである。これは当Blogの読者ならご存知の人も多いであろう、橘怜・著『賢者の海外投資術』第五章で出てくる内容だ。ノーベル経済学賞を受賞したロバート・マートンが夢見た「あらゆるリスクが合理的な価格で取引される理想社会」という世界そのものだ。

銀行が金を貸さないビジネスはクラウドファンディングなどで直接投資家から資金調達する、長生きリスクに備えたければ同じ思考の人達で頼母子講のようなグループを作りトンチン年金を設立する・・・などというように。

金融システムは、まだまだ社会を合理化・効率化できる可能性を秘めている。

サブプライム債券にせよ、今回のレセプト債にせよ、詐欺師が絡んできたことは事実にせよ、仕組み自体は「資金の調達や回収」を効率的に行える、画期的ですばらしいシステムである。それに損を出した投資家に同情する必要も無い。投資は自己責任、仮に詐欺であろうと、目論見が外れてカネを失うリスクまで含めてが「投資」だ。詐欺事件を厳しく罰することは賛成だが、投資家を全面的に救済することには全く賛同できない。怪しいモノに投資する奴が悪いのだ(-人-)。

何より、一部の不届き者を代表例のように扱い、規制を強化する事が最も社会にとってマイナスである。お上の規制は極力排除して、市場の成り行きに任せていれば、紆余曲折はあれど、商品・サービスは競争にさらされて進化し、社会は前進していく。人間社会が発展してきた源泉は、政治ではなく資本主義なのだから

過度に規制を設けて、金融システムの可能性=資本主義の発展を摘むことは止めて欲しいものだ(´・ω・`)。
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テーマ : 資産運用について

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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