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KXI - ネスレ = XLP ・・・でいいのか?

少し前より、日本のネット証券でXLP( 生活必需品セレクト・セクター)というスパイダーのETFが購入できるようになっている。シーゲル派が愛してやまない「生活必需品ETF」の一種だが、信託報酬が0.16%と非常に安いことが魅力だ。ちなみにシーゲル派スレ住人が「俺達のKXI」と惚れ込む、繁ジイオヌヌメETF【KXI】の信託報酬は0.48%と、3倍もの開きがある。

なのに【XLP】の上陸の件は、インデックス投資家だけでなく、シーゲル派すらもほぼ無反応だ。分かってる人もそうでない人もごちゃ混ぜだとは思うが、一応理由を挙げてみると、XLPは「米国企業オンリーな生活必需品ETF」なことがネックだと言える。一方、KXIの方はグローバル対象なので、米国以外の企業も沢山混じっており、国際分散が効いている。

何せ、KXIで最大ウエイトを占めているのが、スイスの「ネスレ」であり、当然XLPにはネスレのねの字も含まれていない。KXIとXLPは根本的に別物だと言えよう。

まあKXIのネスレ以外は、特に大勢に影響を与えるような企業は無いし、そもそもXLPの米国企業の多くがグローバル展開しているから、極論すれば、この二つのETFの違いは、ポートフォリオ構築で「ネスレを取るか、コストの安さを取るか」の違いだと言える。ちなみに何年か前のうろ覚えデータではあるが、確かネスレの21世紀以降のEPS成長率は年7%を切っていたと思う。生活必需品セクターは安定成長企業が多いが、年7%未満ってのはそれを考慮しても、少々低成長な気がする。ネスレは途上国含め、あらゆる国に進出済みで、既に図体が大きくなりすぎた事もあり、もう高い成長は望みづらい体質なのだろう。

てことで、個人的には今後の資産運用の「繁ジイ戦略」の部分は、KXIではなくXLPの方がいいんじゃねえの?と思い始めてる所ですわ。ちなみにKXIの組み入れ企業数は100だが、XLPはわずか42しかない(当稿執筆時)。

・・・う~む、大丈夫なんすかねぇ(・∀・;)。
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若者がNISAを始めないと言う愚問

NISA制度が始まり半年が過ぎ、金融庁から統計データが発表されている。それによると、若年層の参加が少なく「20〜30代の投資額は全体の8.5%にとどまっている」ことが問題に上げられている。

実に阿呆な疑問だ。というか、これは問題とは言えない時限の話だ。若者がNISA口座を開かない理由など明白で、一つは金がないこと。仮に投資の有効性を理解していたとしても、余剰資金が無いと始めることはできない。日本の金融資産の半分以上が、60歳以上の高齢者が持っていることから考えても、当然の成り行きなのだ。

もう一つの理由は、証券業界のこれまでの行いだ。証券会社は今まで、長期投資による資産運用など、客に勧めてはこなかった。とにかく短期売買で利ざやを稼ぐことばかり勧めて、手数料をかすめ取ることばかり行ってきた。当Blogではこれまで何度も「日本では『株式投資=ギャンブル』だと誤解されている」という問題を取り上げてきたが、証券業界はその誤解を解く努力は行ってこなかったではないか。そんな状況で、いきなりNISAで長期投資をといっても、客が理解できないのは当然だろ?

このように日本経済と証券業界の抱える根本的な問題がからんでいるのだから、今後も若者のNISA口座利用率は上がらないだろう。結局、リテラシーの高い人だけが恩恵を受け、弱者(色んな意味で)を救う為の制度にはならないだろう。賢い奴が得をする、それが資本主義社会だ。生き残りたければ、己が賢くなるしかない。

アルゼンチンのデフォルトが株式市場に与える影響

アルゼンチンの国債がデフォルトの危機にあるようだ(以下、数値の出典は週間エコノミスト7/15号)現在、6月末の召還だった8億ドル分の国債利払いができず、30日間の猶予期間となっている。主な債権者であるアメリカの投資ファンドと交渉中ということだ。

これを乗り切ったとしても、今年と来年に償還期限を迎える長期債は220億ドル、短期債が190億ドルもある一方、アルゼンチンの外貨準備は290億ドルしかなく、厳しい状況なようだ。

日本の国債は円建てなので、返済がやばくなっても金を刷って返済すれば問題ない(債権者には大問題だが)。しかしアルゼンチンの国債は(比率は発表されていないが)大半が自国通貨=ペソ建てでは無いはずだ。なぜならアルゼンチンは2002年に大規模なデフォルトをおこしており、それ以前も何度も債務不履行を起こしてきた「前科者国家」だからだ⇒世界のデフォルト国家一覧表。通貨としての信用力が皆無なので、アルゼンチンペソ建ての国債など誰も買わないから、大半が米ドル建ての債務だと思われる。

つまり、短期債と長期債の合計410億米ドル分の返済は、大半が米ドル建てと思われ、外貨準備が290億ドルしかない現状、デフォルトリスクは極めて高いと予想できる。

ではアルゼンチンがデフォルトすると、世界の株式市場にどれほどの影響が及ぶのかという考察に入ろう。エコノミスト誌では、経済的結びつきの大きいブラジルへの影響が大きいと解説している。実体経済的にはその通りだが、それ以上に警戒すべきは、アルゼンチンが世界金融危機のトリガーとなるリスクだ。アルゼンチンがデフォルトを起こせば、前述の米国投資ファンドが損失を被るから、その補填のため(及びリスク体勢を上げるため)他の金融商品を投げ売ってくる可能性があることだ。

特に、数年前から危機状態にあるギリシャやスペインの国債が売り浴びせられる危険性がある。このように金融危機が膨らんでくると、本来アルゼンチン国債との関連性などゼロなはずの中国のシャドーバンキング関係(理財商品)のデフォルトに発展する可能性もゼロではない。シャドーバンキングは中国国内だけで完結した問題だが、理財商品を発行する親会社(中国の大手金融機関)は、中国国外でも営業を行っているし、海外資産への出資・投資枠もある訳だ。彼らが国外で不良債権を抱えて財務が悪化することになると、理財商品の尻拭いが出来なくなる。

そうなれば、中国政府が公的資金で庇うしかなくなるが、状況次第ではシャドーバンキングへの投資家を切り捨てることも十分あり得るだろう(損害を被るのは一部の富裕層だけなので)。しかし、中国金融市場が混乱に陥り、実体経済に悪影響が及ぶことも必死であり、最終的には「人民元の切り下げ」という、我々海外投資家にとって最悪のシナリオが発動するリスクも否定できない。

文字だけ見たらずいぶん飛躍してるように思えるだろうが、現実としてギリシャも中国も、いつ破綻してもおかしくない状況なのよね。むしろさっさと破綻してくれて膿を吐き出してくれた方が、投資家としては有り難い。てことで、アルゼンチン政府にはどうせ延命は無理なのだから、今までのようにさっさとデフォルトしてくれることを望みたい。
プロフィール

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Author:3line
人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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