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グラミン銀行は非営利ではないが、ボッタクリでもない

グラミン銀行の総裁であるムハマド・ユヌス氏が、バングラデシュ政府から総裁解任を突きつけられているそうだ。表向きの解任の理由は、ユヌス氏が70歳と定年である60歳を超えていることだ。しかしその裏には、バングラディシュのハシナ首相とユヌス氏と政治的に対立関係にあることが、今回の解任劇に繋がったと言う話もある。

そう見る理由の1つは、解任は違法だというユヌス氏側の訴えが、7人の最高裁判事が全会一致で否決したということ。それを受けてバングラデシュ国内では抗議デモが発生していることや、米国が「友好的な解決を」と口出ししていることもある。詳細は分からなくとも、どうにもこの解任劇はきな臭さを感じるものなのだ。

また、グラミン銀行の貸出金利は平均で年率20%程度と高額で、ハシナ首相側や一部の海外メディアでは「貧しい人々からの搾取だ」と攻撃している。日本でも「貧困層を助ける名目なのに暴利をむさぼっている」と勘違いしている人も少なくない。

これについては、本質的に誤解されている部分があるので、筆者が代わりに反論しておく。まずグラミン銀行は、社会貢献活動だけが目的ではなく、民間の営利銀行でもあるという側面を持っている。即ち、ユニセフやNGOのような非営利団体とは明らかに違うのである。そのような民間銀行が、担保も取らずに融資を行うのであるから、利息が安くないのは当然なのだ。

それに約20%とされるグラミン銀行の金利についても、真相を理解していない人が多いだろう。バングラディシュではインフレ率が高く、2010年までの過去5年平均で約8%あるので、実質金利は12%ほどなのだ。

一方、日本の大手銀行のカードローンは、金利は5~14%位だが、下限金利で借りれる人は限られ、大半の人が10%超となるはずだ。しかも日本はデフレだから、実際の金利負担は1~2%分増える訳だ。つまりグラミン銀行の実質金利負担は、日本の消費者金融はいうまでもなく、大手銀行のカードローンよりも安い位なのである。

途上国では、マイクロファイナンスが貧困から抜け出る為の大きな手助けとなっていることは、疑いようのない事実である。また、単なる無償の施しでは、結局は貧困層の為にならないことは、数多くの援助を受けているはずのアフリカ諸国で、貧困が一向に無くならない事実が証明している。老師が「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えるべし」と説いた事は、まさに本質を突いている。

ニュース記事の表面だけを読んでいては、真実は分からないことの典型だろう。
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テーマ : ビジネス展望

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人生の紆余曲折を歴て、市場の暴落とファンダメンタルインデックスを愛するようになった、希有な個人投資家。海外投資データバンク管理人。
詳しくはプロフィールページにまとめています。

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